それを解消する手段として、「パソコン本体に付いているマイクスピーカーを使用しない」という選択肢もあります。

 パソコン本体に付いているマイクは、集音性能が低いものが多いです。

 リモートワークの普及を受けて、最近では「ヘッドセット」や「マイク付きイヤホン」もリーズナブルなものが増えてきています。それらを使って快適に商談ができるように工夫しましょう。

Cisco Webex Desk Camera」「Cisco Headset 532※写真はCisco社製の「Cisco Webex Desk Camera」「Cisco Headset 532」

 最後に家庭環境です。

 重要な商談やミーティングの際には、前もって家族に予定をシェアしておきましょう。特に小さなお子さんがいるご家庭の場合、部屋に入ってきたり大きな声をあげたりする可能性があります。

 お子さんに注意を促しすぎてもかわいそうですので、顧客に対して商談の冒頭に、

「うちには小さい子どもがいます。会議中は静かにしているように伝えてありますが、うるさかったら申し訳ありません」

 と説明しておけば、それに対して文句を言う方はいないのではないでしょうか。

 このように、準備やリハーサルに対して細かい配慮ができれば、商談を制する確率は大きくアップするはずです。

「準備を制する者は商談を制す!」

 毎日朝礼で、3回復唱したいぐらい重要な言葉だと思います。

 準備は面倒なので、ラクをしたい気持ちはよく分かります。

 筆者自身、かなり面倒くさがり屋なので、トラブルが起こらない範囲内で最低限の準備で済むようにしています。

 しかし、ご自身のネット環境やパソコンのスペックなどをしっかり把握しておき、どのようなトラブルが起きやすいのかを押さえておけば、ラクに準備をすることが可能です。