筆者がこのコラムに感じた違和感の最たるものは、若い女性向けのコラムでありながら、パパ活で買う側となる男性視点が根底にあるかのような気味悪さだった。

 90年代以降、男性向けメディアはしきりに「現代では一見、普通に見える女子高生でもブランドのバッグ欲しさに援助交際をする」かのように書き立てた。しかし実際には(当然ではあるが)誰もがやっていたわけではないし、むしろ拒否感を持つ女性もいた。

 これまでも女性向けメディアで「パパ活」や「援助交際」が取り上げられたことはあった。しかしそれは、今回のような「屈託のないパパ活」を始めるためのノウハウではなく、後ろめたさや葛藤あるいは社会的背景による事情の含まれたものであったように思う。

 現代は、普通のかわいい若い女性が気楽にパパ活を始める社会である…。そのように思っていない女性が多いにもかかわらず、それが当然かのようにコラムを企画したのではないか。これは女性視点ではなく、男性視点ではないかという疑問がある。

 免罪符のように冒頭に「肉体的関係は一切なく」と入れるような欺瞞(ぎまん)も、嫌われた理由の一因でもあるだろう。

ファッション誌情報ではPVを取れない

 少し話はそれるが、Rayのサイトを見ると、「人気記事ランキング」の上位に連日上がり続けているのが、「エッチで『イク』って実際どういうこと? 『イク寸前』って分かるもの?!」など、女性向けの性的情報コラムであることがわかる。

 ここに、雑誌コンテンツをweb上で展開する難しさを見る。ビジュアルで見せるファッションやメイク情報は、今やYouTubeやInstagramに取って代わられてしまっている。女性誌がこれまでの経験値を生かしてコンテンツ作りをしても、その手間がPVに反映されるかといえばそんなことはない。

 結果的に読まれるのは、このような性的なコンテンツであったりする。ファッション性や文化で売っていたはずの媒体が、下世話なコラムの多い媒体に変わっていくのは、たまに見る光景である。

 今後、Rayはどのように運営されていくのか。定期的に見守りたい。