米フェイスブックが支援するデジタル通貨「ディエム」構想の見直しが進められている。マネーロンダリング(資金洗浄)などの不正行為に使用される可能性を巡り米当局の懸念を払拭(ふっしょく)することが狙いだ。昨年「リブラ」から改称されたディエムは、スイス規制当局から承認を確保することを断念し、今後は米国に活動拠点を移す。プロジェクトの支援者が12日、明らかにした。運営団体のディエム協会はまた、米銀シルバーゲート・キャピタル(カリフォルニア州)との提携も発表した。数年前から事業の中核として暗号通貨企業と取引しているシルバーゲートは、米ドルと連動するステーブルコインの発行を担う予定。ステーブルコインの価格は他の暗号通貨の変動を回避するため、米ドルなどの安定資産と1対1で連動することが多い。
フェイスブックのデジタル通貨構想、見直し進む
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