![武漢のウイルス流出疑惑、焦点は廃銅山(後編)](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/f/3/650/img_f385fc8b3cf425c7a1b8b0d79158b9f5747629.jpg)
驚くべき類似性
だが続く数週間のうちに、中国国外の一部の科学者たちは、「RaTG13」と呼ばれるウイルスと、石正麗氏のチームが墨江の閉鎖された坑道で発見したウイルス「RaBtCoV/4991」の間に、標本採取時期および一部の遺伝子配列で驚くべき類似性があることに気づいた。
この点を明確にするよう科学者たちに繰り返し求められた石氏は、2つのウイルスは全く同一だと明かした。同氏は11月、ネイチャー誌に掲載した論文を最新版に修正。その旨を反映した上で、体調を崩した鉱山労働者の詳細についても加筆した。