引っ込み思案を克服し、殻を破れたタイミング

SHOCK EYE:二つ目のタイミングは、湘南乃風を結成してからですね。湘南乃風の強面イメージに僕も染まろうとしたんだけど、やっぱりハマらないんですよね。しっくりこない。

──さきほどのお話ともつながりますね。

SHOCK EYE:いま思えば、メンバーの雰囲気に合わせて無理してたんでしょうね。「あれ、湘南乃風にこんな人いたっけ?」みたいな、心ない言葉をかけられたこともありました。テレビ出演のとき、「俺だけカメラで抜かれる回数が少ないんじゃないか?」と不安になることもあった。

──その違和感を払拭できたきっかけは何だったんですか?

SHOCK EYE:僕、デビュー当初、いつも帽子をかぶっていたんですが、そのときの彼女……いまの奥さんに、「なんでいつも帽子かぶってるの?」って言われたんです。

 結局、グループのイメージに合わせようと無理していたのって、素の自分に自信がなかったからなんですよね。「ありのままの自分をさらけ出して、受け入れてもらえなかったらどうしよう」っていう不安が大きかった。そんなとき、奥さんから「何を恥ずかしがっているのかわからない。帽子なんかとってさ、どうせなら金髪にしちゃえば?」と言われて。思いきって自分を変えてみたんです。

──いきなり自分を変えるって、ドキドキしたんじゃないですか?

SHOCK EYE:もちろん。そのすぐあと、『MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN』という、大きな音楽イベントへの出演があったんです。でも僕、その当時、ほんとうにドキドキで。めちゃくちゃ恥ずかしかったことを覚えています。いざ行ってみたら、僕のことを変だ、みたいに言う人はいなかったんです。「あれ、意外と誰もそこまで俺のこと見てないじゃん!」って気がついて。むしろ、「あ、金髪にしたんだ、いいじゃん!」みたいな反応ばかりで、するっと自分の挑戦がまかり通ってしまった。

「歩くパワースポット」SHOCK EYEが考える運命が切り開かれるタイミング

運命が切り開かれるのは、自分自身をさらけ出した瞬間

SHOCK EYE:そこから少しずつ、「SHOCK EYE=湘南乃風の金髪の人」っていうイメージができてきて、僕が僕自身として発言をすることも怖くなくなっていった。ありのままの自分のキャラクターが出来上がっていきました。

──なるほど……。自分が気にしているほど他人は自分のことを見ていなかったんだ、ってこと。ある意味、自意識過剰といいますか。

SHOCK EYE:つまるところ、自意識過剰が自分を引っ込み思案にしてたんですよね。思い切って脱ぎ捨ててみたら、「他人って、そこまで俺に注目してなかったんだな」と気がついた。

 無理に自分を変えようとすると苦しくなる。だったら、見方を変えてポジティブにとらえたほうがいい。弱点だと思っていたポイントをストロングポイントとしてとらえる。短所だと思っていたポイントを長所としてとらえる。これまでの経験から、それが僕の考え方の基本になっていきました。

 自分自身の運命を切り開くのは、いつだって、人の目を気にせず人の価値観に左右されない自分自身をさらけ出した瞬間なんですよね。

【大好評連載】
第1回目 「人生のどん底」から脱出できるたった1つの運気アップ法
第2回目 負の連鎖を断ち、強運になるために必要な3つのこと 
第3回目 「本当にこの道でいいのかな」人生の岐路で後悔しないための見極め方

「歩くパワースポット」SHOCK EYEが考える運命が切り開かれるタイミング