大学#13Photo:123RF

コロナ禍は大学の学部入試だけにとどまらず大学院入試にも変化をもたらしている。コロナ不況での就職を避けるための学部生の進学や、テレワークに伴う社会人のスキルアップ、そして、入試そのものの易化が原因だ。特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#13では、「学歴ロンダリング」にピッタリな、入りやすくておトクな大学院リストの西日本編(東日本編はこちら)を紹介する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

関西や九州エリアなどの
おトクな名門大の大学院を紹介

「大学院に通いたいけれど、なるべく自宅や会社から近いところを選びたい……」

 学部生ならばともかく、社会人であればおいそれと遠方の大学院に通うわけにはいかない。本特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#1(6月21日〈月〉配信済み)では、東京大学や北海道大学、東北大学、早稲田大学、慶應義塾大学など東日本エリアの大学のお得な研究科(専攻)を紹介した。ここでは、京都大学を頂点とした、大阪大学や九州大学、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)など、西日本エリアの有名大学のお得な大学院を公開する。

 この大学院リストは、東日本版を含め、日本初の大学院入試対策講座を始めた大学受験予備校、中央ゼミナール(東京都杉並区)の講師で、『「学歴ロンダリング」実践マニュアル』(オクムラ書店)の著者、赤田達也氏の監修の下、主に次の基準からピックアップした。

・入試科目が少なめで、忙しい社会人でも対策しやすい研究科(専攻、コース。以下同)。
・研究科の名称から何を研究できるのかイメージしにくいため、多くの受験生が見落としがちになっている研究科。
・学部を持たない独立研究科など、外部からの院生の受け入れに熱心な研究科。

 では早速次ページから、西日本の超名門大学の大学院における受験のハードルが低い研究科や、文系学部出身者でも理系や医学系の研究科に入れるお得な大学院リストを見てみよう。きっと、受験校選びの一助となるはずだ。ただし、入試が面接だけとなっていても、当然ではあるが研究計画書の提出は原則としてあることは知っておこう。