東京・銀座の中心部になぜか住所がないエリアが存在する、その理由は? さらに、品川駅が港区に、目黒駅が品川区にある深い事情とは? 話題の新刊書『おもしろ雑学 日本地図のすごい読み方』からの抜粋で、日本全国、北から南まで、日本地理の知られざる仰天知識を紹介していく。
銀座の中心部にありながら
銀座でもなく区の境界線も不明
東京・銀座といえば、商売をする人にとっては憧れの場所だろう。会社や店舗が銀座にあるというだけで、どこかステイタスを感じる人も少なくない。
ところが、銀座に店を構えていながら「東京都中央区銀座」と名乗れない店舗が存在する。その理由は、そこが銀座と認められてはいないからだ。
銀座にありながら銀座ではない……。なんとも奇妙な話である。
問題の場所とは、東京メトロ銀座線銀座駅の真上を中心に、有楽町駅を目の前にした一帯に広がっている。そこには、洒落た飲み屋街として有名な「銀座コリドー街」もある。ほかにも「銀座ファイブ(旧数寄屋橋ショッピングセンター)」など、数々の商業施設が住所なし施設という状態だ。
無論、区の境界線も不明のままだ。