ゴルフ場人気ギアランキング#8

テーラーメイド、キャロウェイ、ピンなどの海外メーカーが、近年の国内ゴルフ用品市場で人気を博している。特集『ゴルフ場&人気ギアランキング』(全10回)の#8では、ゴルフ用品市場に詳しいゴルフライターの嶋崎平人氏が、その理由を解き明かす。

ゼクシオが引っ張った
国内ゴルフ用品市場

「何のクラブをお使いですか?」「ゼクシオですよ」。一緒にラウンドして、キャディーバッグの中身をのぞかれて恥ずかしくないクラブ。日本のゴルファーにとって、長らくそれが住友ゴム工業のゼクシオだった。

 ゼクシオが登場したのは2000年。それまで住友ゴム工業は、キャロウェイのクラブ輸入総代理店事業で、同社のゴルフ事業の半分以上である100億円近くを売り上げていた。しかし、その契約が終了し、ゴルフ事業の存続を懸け、同社が総力を注いで開発したのがゼクシオだったのである。

 初代は販売本数が30万本を超えるヒット商品となり、最新モデルの11代目までの累計販売本数は2200万本を超えている。

 しかし、近年その牙城が崩れ始めている。各社アンケートの人気ランキングでも、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンなどの海外メーカーに押され始めたのだ。