なぜ男子プロゴルフツアーは低迷から抜け出せないのか。特集『ゴルフ大全 ビジネス×人脈×カネ』(全12回)の#9では、ゴルフ界の二大レジェンド、日本ゴルフツアー機構の青木功会長と日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長が、男子プロゴルフツアー「敗戦」の理由と「復活」の鍵を激白する。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
「わがままな俺がゴルフ界に恩返し」
青木功・日本ゴルフツアー機構会長インタビュー
――男子ツアーが低迷する中、立て直せるのは青木さんしかいないということで、日本ゴルフツアー機構(JGTO、ダイヤモンド編集部注:1999年、米国型のツアー改革を目指し日本プロゴルフ協会〈PGA〉から分離する形で設立)の会長就任を要請されました。
もともと俺はやりたくなかった。会長就任の要請は、3年くらい断ってた。何でかというと、俺は自分勝手な主義だし、人の上に立てるという性格じゃないから。
でもね、70歳を過ぎたあたりかな。途中から考えが変わった。
これまで俺はわがままにゴルフをやってきた。ゴルフ界にお世話になってきた。ゴルフ界のために少しでも貢献できたらいいなという気持ちが少しずつ芽生えてきた。要請を2回、3回、4回とされるうちにね。
俺が会長をやってゴルフ界に恩返しができて、ゴルフ界が変わってくれたらいいと思って、2016年に会長職を受けることにしたんです。