日本では約8000万人がSNSを利用している

 普段からSNSに接していないと、SNSがどれほど人々に浸透しているのか想像できないかもしれない。そこで、ICT総研が2020年7月29日に発表した「2020年度 SNS利用動向に関する調査結果」を参照する。

日本におけるSNS利用者数(出典:「2020年度 SNS利用動向に関する調査結果」)日本におけるSNS利用者数 出典:「2020年度 SNS利用動向に関する調査結果」

 本調査によると、日本のSNS利用者は2019年末で7786万人。これは、ネットを利用している9960万人(推定)の約78.2%にあたる。利用者は増加傾向にあるため、2022年末には8241万人がSNSを利用すると本調査は試算している。年代に関しても、20代以下の若年層が多かったが、現在は40代以上へと拡大している。

 スマホの普及により、パソコンに向かっているときだけSNSを楽しんでいたスタイルから一変したことも増加の理由だろう。また、LINEがメッセージツールのインフラとなって普及したことで、TwitterやInstagramなどのサービスへの抵抗感も薄らいだかもしれない。約8000万もの人々が常にSNSに接しているのだ。

 調査ではSNSを利用する理由として、「知人の近況を知りたい」「人とつながっていたい」が上位に入っている。Facebookは10年ほど前、同級生との再会やビジネス上の人脈作りに活用できると人気になった。SNSといえば、近況をシェアし、人との交流を深めるものだ。

 しかし、若年層を中心に、SNSの使い方は多様化している。特に「情報取得」を目的とした使われ方が増えているのだ。