ワクチンハラスメントと、西村大臣「失言騒動」の隠された共通点Photo:PIXTA

コロナ予防の“温度差”が生む
「ワクチンハラスメント」という社会問題

 つい昨日、JRに乗っていったときのこと、比較的すいている時間帯に座っていたところ二人連れのお客さんが乗り込んできて、私の隣に座りました。そのうちのおひとりが何やらエキサイトしていて、とにかく大声でもう一人に長々と話をするのです。

 マスクをしているからいいと言えばいいのですが、マスクの横が開いているといえば開いている。ちらちらと見て「車内で話すなよオーラ」を飛ばしてみたけれどダメで、結局2駅先で降りるふりをして離れた座席に移りました。

 これは良いとか悪いとかの話でもありますが、本質的にはわたしたち市民の間でコロナ予防についての一人ひとりの温度差が結構開いてきたという話だとも思います。

 そして、コロナ予防は必要ではあるのですが、最近はこういった温度差から起きるハラスメントが新たな問題になり始めました。“ワクチンハラスメント”という比較的新しい社会問題があります。