猫様のお気に召すまま、高くても「猫家具」を買ってみた飼い主の話

高級ベッドメーカーが打ち出した猫家具
ベッド上空のスペースを有効活用

　続いて紹介したいのがベッドを中心に取り扱っている“フランスベッド”の猫家具である。

　公式サイトをのぞいてみると、「フランスベッドが、ペット用の家具を作りました。その名も、『フランスペット』」と書いてあって、おしゃれなのか滑り気味の駄ジャレなのかわからない商品群を展開しているようである。

　しかし、ウィキペディアには「フランスとは一切関係ない」と書かれてはいるものの、高級ベッドメーカーとしての矜持を持つフランスベッドの製品であるから、“フランスペット”の方も高級感漂う格好のよい仕上がりとなっている。自らも「シャレのような名前ですが、なかなかオシャレにできました」と語っている。

　その中で、キャットタワーとベッドが複合した猫家具がSNSでちょっとした話題を呼んでいた。

　このベッドはフレームが高さ約185センチまで伸びていて、天蓋部分がキャットウオークになっている。天蓋まで階段が付いていて、猫様がここを上り下りする想定である。そして階段の途中には丸窓や幅広い長方形の空洞などが設けられているので、猫様がここから出入りしたり顔をのぞかせてくれる可能性がある。人間にとってただ寝るだけが目的の家具であった“ベッド”が、猫様も楽しめ、またリラックスできる施設へと昇華されている。

　筆者がこれを最初見たとき、やはり「また、妙で、ものすごい物が出てきた」と思ったと同時に、正直にいうと「ちょっと欲しい」と思ってしまった。うちのベッドはただのベッドなので、よくよく考えれば上空のスペースがもったいない。ここを猫様が楽しめるスペースとして生かせればそんなに素晴らしいことはないと考えたのである。しかしお値段が約35万～42万円と知って、いったん冷静になることができた。

　筆者家の財政事情は豊かではないので、大金でも降ってくるようなことがない限りこのベッドを購入することはないかもしれない。しかしこのベッドに着想を得て、自作でベッドにキャットタワーを作り付けるのはアリなのではないかと考え始めている。