自分の説明には説得力が足りない、と思ったことはありませんか。『「よい説明」には型がある。』の著者、犬塚壮志氏によれば、聞く人が納得する“よい説明”とは、「因果関係にインパクトがある説明」だといいます。しかし、因果関係をどのように考えたら、インパクトを与えることができるのでしょうか? 説明のプロである犬塚氏が実践してきた、二つの必勝パターンを伝授します。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)
説明に説得力をもたらすものとは?
ヒトは「因果関係」が大好き
突然ですが、最も説得力のある「よい説明」とは、どのような説明でしょうか?
それは一言でいうと、「物ごとの因果関係にインパクトがある説明」です。
私は長年、予備校講師として20年以上、「説明」というものを行ってきました。さらに、自分の説明スキルを向上させるために、1000人以上の話し手の分析も行ってきました。こうした経験を通じて改めて思うことは、「ヒトは因果関係が大好き」ということです。つまり、あなたの説明で因果関係を明確にしたり、因果関係にインパクトを持たせたりすることで、あなたの説明は飛躍的に理解されやすくなり、かつ、覚えてもらいやすくなります。
それでは、説明における因果関係にインパクトを持たせるためにはどうすればいいのでしょうか?今回は、誰でも使えるテクニックとして、この手法を紹介します。