「時給930円」を払えない経営者は、今の業態に見切りをつけるべき理由Photo:PIXTA

「時給930円」に悲鳴をあげる中小企業経営者の皆さんに
「廃業」のご提案

 連日のメダルラッシュで日本中が歓喜の声に溢れる中で、対照的に絶望のどん底につき落とされている人々がいる。従業員に時給930円を支払えない経営者のみなさんだ。

 先月の厚生労働省の審議会で、今年度の最低賃金が、すべての都道府県で28円引き上げられ、全国平均で「時給930円」という目安となった。これを受けて、一部の中小企業経営者の方たちを中心に、「ノストラダムスの大予言」ばりの日本終末論が唱えられている。

「時給930円なんて無茶な話を通したら、中小企業の倒産が続出して日本経済はおしまいだ!」
「28円も賃上げするならバイトを1人クビにするしかない!賃上げのせいで日本中に失業者があふれかえるぞ!」

 ツッコミたいことは山ほどあるが、このような恐怖や不安で頭を抱えている人たちがいらっしゃることは紛れもない事実だ。そして、困っている人を見ればどうにかしてあげたいと思うのも、人として極めて自然な感情だ。

 そこで、“28円ショック”にお悩みの経営者のみなさんに提案したい。もうおやめになったらいかがだろう。