上海に3つ目の大型空港が誕生!?建設地・南通をめぐる中国国内の陣取り合戦上海虹橋国際空港へ着陸する飛行機 Photo:PIXTA

上海に三つ目の大型空港が生まれる

 日本では、新型コロナウイルス感染拡大、倒産や解雇、さらには「硫酸事件」など悶々とするようなニュースが多いが、中国からすごく景気のいい話が飛び込んだ。

 上海で、上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港に次ぐ、3番目の大型空港の建設が動き出したのだ。上海の第3の空港は上海にあるのではなく、長江を渡って江蘇省南通市に建設する。「上海南通国際空港」と呼ぶメディアもあるが、正式名が決まるまでには、もうすこし時間がかかりそうだ。現在のところ、「南通新空港」と呼んでいる人が多い。

 しかし、その規模はすごい。空港の開発企画によれば、空港の敷地面積は20平方キロメートル、2本の滑走路、ボーディングブリッジ70本ほどを建設し、そのうち10~12本は大型機向きで、特殊構造を持つ。投資総額は500億元(約8476億円)の予定だ。

 ICAO(国際民間航空機関)が定める基準コード「4F」クラスの空港として建設され、第1フェーズでは、年間利用旅客数が4900万人。将来の目標は年間利用旅客数が9000万人とし、長江デルタでは上海浦東国際空港に次いで2位の規模になるが、「極東のアトランタ国際空港」を目指すという。