実際のところ、必要はないだろう。

 必要がないから個人情報を取る権限をユーザーに欲しいと求めてこない、そもそもアプリ連携しない真面目な診断系アプリも一部存在する。しかし、必要もないのに個人情報を抜く権限を取りに来るアプリは、たくさん存在する。これはTwitterでもFacebookでもそうだ。

 たとえば、次の二つは、どちらもTwitterに連携する診断系アプリの実行結果だ。実行すると、個人情報を含むさまざまな権限を要求してくるアプリはどちらだか分かるだろうか?

(左)診断内容:「あなたにぴったりなあだ名」→結果:「クレイジーぼっち」に決定!(右)診断内容:「どのようにいつあなたは死ぬのか?」→結果:死ぬ場所:パラオ 死因:0を0で割る Photo by S.Y.(左)診断内容:「あなたにぴったりなあだ名」→結果:「クレイジーぼっち」に決定!(右)診断内容:「どのようにいつあなたは死ぬのか?」→結果:死ぬ場所:パラオ 死因:0を0で割る Photo by S.Y.

 左側の「あなたにぴったりなあだ名」であれば、過去のツイートを分析する必要がありそう……と思いきや、正解は右側の「どのようにいつあなたは死ぬのか?」だ。

 このように、診断系アプリのタイトルを見ただけでは、どんな権限を要求してくるかは判断できない。そのアプリを使うときに、ひとつひとつ、どの権限を使うか・使わないかをユーザーが目視で確認するしかないのだ。アプリが過大な権限を要求してきたり、ポリシーもおかしいようなアプリは使わないに越したことはない。