定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!
IPOセカンダリー投資とは?
割安成長株投資のなかでも、私が好んで行っているのは、IPO(新規公開株式)銘柄が、上場してから数ヵ月を経て人気がなくなり、株価が割安水準まで下落したところで購入する「IPOセカンダリー投資」です。
なぜIPOセカンダリー投資をするかというと、銘柄探しに必要以上の時間と労力をかけなくても、有望な銘柄が見つかりやすいからです。
3800社ほどの全上場銘柄から、割安成長株を見つけ出すのは、干し草の山から針を探し出すようなもの。
各種検索エンジンのスクリーニング機能を駆使しても、時間のかかる作業です。
IPO銘柄(新規上場社)数は近年で、年間90社程度ですから、IPOセカンダリー投資の銘柄は比較的探しやすいのです。
そもそもIPO銘柄の多くは、成長戦略を掲げて上場します。
なかでも、目論見書や「成長可能性に関する説明資料」(東証マザーズの場合)の他、上場時の社長インタビューなどを通して「たしかに成長性がありそうだ」と判断した銘柄を、PERなどの株価指数的に割安になったタイミングで拾って購入します。
IPO銘柄は成長を優先して、配当は当面無配にするところも多いため、IPOセカンダリー投資は配当利回り3%以上という条件は外したほうがいいです。
購入のタイミングについては、IPO銘柄は、上場初日につく株価(初値)が事前の公開価格と比べて高値になることが多いため、私は初値では購入しません。
IPO銘柄の初値は売るタイミングとして適切だとしても、買うタイミングとしては適切ではないケースが多いです。
IPO銘柄で気をつけたいのは、上場後にすぐ業績を下方修正する「上場ゴール銘柄」。
IPOセカンダリー投資なら、上場ゴール銘柄を高値でつかむリスクも避けられます。
また、成長性を期待して購入したのに、その予想を覆すような悪材料が出たら、迷わず損切りをすることを徹底しています。