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「困った人」「問題行動を起こす人」に遭遇したらどうするか

 社会生活を営んでいると、“自己中心的な困った人”“問題行動を起こす人”に遭遇し、不快な思いをすることがよくあります。

「マスクなしで、レジに割り込む」
「路上にたむろして酒を飲んで、ゴミや吸い殻を捨てる」
「道幅いっぱいに広がって大声で会話しながら歩く」
「電車の席で足を組んだままで間を詰めない」などなど……。

 こうした場面を目にしたとき、あなたならどうしますか。「ルール違反は許せない!」と毅然と注意する? 正論ですが、思わぬ反撃を受け、事件やトラブルにつながる危険性をはらんでいます。

 では、何も言わないで無視するのがいいのでしょうか? この場合、トラブルは避けられますが、理不尽な相手に対して逃げ出してしまった、ということになります。「勇気のない卑怯な自分」に腹が立ち、ストレスがたまる一方ではないでしょうか。

 私の答えは「いきなり行動しない」です。いきなり行動すると、自分の怒りや行動が思わぬ事態を引き寄せかねないからです。逆ギレされて、刃傷沙汰になるかもしれない。相手をいさめるのは、自分の怒りが収まって落ち着いてからでいいでしょう。その場でスカッとするような天誅が下らなくても、迷惑な人々は社会の中で受け入れられることはなく、長い目で見れば、いつか、どこかで必ず制裁を受けることは間違いないと思うからです。