レジ袋有料化は
成功しているのか?

 この日を境にそれまで無料だったプラスチック製のレジ袋を有料化するということで、たとえばSサイズ2円、Mサイズ3円、Lサイズ5円というように消費者に買ってもらうか、それとも自宅から買い物袋を持ってきてもらうのかの選択が始まりました。

 それ以前にもマイバッグを普及させようというトレンドはあったのですが、規制導入前はそれでも7割の人が無料のレジ袋をもらっていたのに対して、有料化後は逆に7割の人がレジ袋を辞退するようになったというのが、ざっくりとした効果でした。

 ちなみに、実は規制の対象外である紙袋も同時に有料化となった小売店も多く、社会的には脱レジ袋の流れが定着した一年だったと言えると思います。

 一方で、レジ袋有料化に批判的な声も聞かれた一年でもありました。決して悪い政策ではないにもかかわらず批判の声が上がった最大の理由は、レジ袋は我が国の廃棄プラスチックの2%しか占めていないというものです。

「規制すべきものは、もっと他にもあるだろう?」という趣旨の批判ではあるのですが、まあ、先ほどお話ししたようにプラスチック包装容器や家電、廃建材など、もともともっと大きなカテゴリーについて大きく五つの法律で規制をし、全体の65%に網をかけたうえでの残りの廃棄物への規制をかけようという話ですから、それで次に手をつけたレジ袋が全体の2%しかないと言われても仕方のないところではあります。