医学部&医者2021入試・カネ・最新序列#12写真提供:北嶺高校

医学部合格実績ランキングの上位は圧倒的に中高一貫校だ。特集『医学部&医者2021 入試・カネ・最新序列』(全21回)の#12では、医学部の教員たちから定評のある海城中学高等学校秘伝の面接の極意をはじめ、医学部に強い中高一貫校の専門講座の中身を特別公開する。(教育ジャーナリスト 庄村敦子、ダイヤモンド編集部 野村聖子)

医学部を目指すなら面接は必須
特に国公立大学は配点が高い

 医学部入試の最大の特徴は、面接だ。本特集#11では、受験科目に数学や理科がない大学を紹介したが、全82ある医学部で面接から逃れられるところはない。

 医学部面接の配点は大学によって異なるが、特に国公立大学は面接の配点が高く、大きく合否に関わる。国公立を志望するなら、周到な面接対策が必須だ。

「面接官は医学部の教員、つまりは医師。受験生を将来の部下や同僚としてふさわしいかという観点でも選考を行っている」と話すのは、海城中学高等学校(東京都)で医学部志望者向けの講座を担当する、林敬教諭。

 同校は、医学部合格者数ランキング上位の常連校だ。国公立大では2016年14位、21年12位、私立大学では16年3位、21年には4位(本特集#8参照)にランクインしている。そして海城の医学部講座で特に定評があるのが、林教諭の面接対策である。

 医学部専門の予備校関係者によれば、大学入試の面接官をしている医者が海城の生徒の面接内容を気に入り「わが子も海城に入学させたい」と希望するケースも少なくないという。現役の医者がわが子に受けさせたい海城の面接講座の中身とは。林教諭にその極意を聞いた。