医学部&医者2021入試・カネ・最新序列#8Photo:PIXTA

2016年の合格者ランキングで上位を占めていた難関男子校に代わり、21年で上位に躍り出たのは難関女子校だった。特集『医学部&医者2021 入試・カネ・最新序列』(全21回)の#8では、ランキング上位校の具体的な教育内容、通う生徒の素質、親の属性はどのようなものなのか。最新の全国の高校の医学部合格者数&現役合格率ランキングとともにお届けする。(教育ジャーナリスト 庄村敦子)

桜蔭、豊島岡、白百合…
21年の医学部合格上位ランキングは名門女子校だらけ

 女性医師が増え始めて久しいが、ここ数年医学部(医学科)の全合格者に占める女子の割合の急増は目覚ましい。それは全国の高校の医学部合格者数ランキングにも顕著に表れている。

 今春2021年の国公立大学医学部の合格者数を見ると、桜蔭(東京)、豊島岡女子学園(東京)がトップ5入り。私立大学医学部は両校と白百合学園(東京)がトップ3と、国公立、私立共に女子の難関中高一貫校が上位を占めた。

 しかも、5年前と比べると、各校とも合格者数が約2~5倍になり、激増しているのだ。本特集#2では、高偏差値校の男子の医学部離れが進んでいると述べた。その一方で同じ高偏差値校でも女子の合格者数が増えているのはなぜか。

 ランキング上位校の具体的な教育内容、通う生徒の素質、親の属性はどのようなものなのか。学校の当事者はどう自己分析しているのか。さらには、このトレンドは続くのか?全国の高校の医学部合格者数&現役合格率ランキングとともに解説していこう。