柿島 はい。私たちとしては、内定者フォローは4つの観点から働きかける必要があると考えています。それは「自分自身への理解」「内定者同士の相互理解」「業務内容への理解」「会社への理解」をそれぞれ深めてもらう、ということです。

 このうち「自分自身への理解」については、採用面接のフィードバックなどを通じて、ある程度は行えていました。また、オンラインで先輩社員と話す機会を設けることで「業務内容への理解」を、人事部長などの職位の高い人の話を聞いてもらうことで「会社への理解」を深めてもらえたのではないかと思っています。そして、「内定者同士の相互理解」をオンライン読書会によって促進させたいという狙いがありました。

 コミュニケーションの“媒介”として本を利用することで、それぞれの考え方や価値観を理解できるようになりますし、あるテーマに関して「この人はこんなユニークな見方をしているのか」などと、異なる視点での学びを得ることもできます。たとえ対面で集まれなくても、オンライン読書会という場を設けることにより、同期のつながりや連帯感を醸成できると思ったのです。

「オンライン読書会」で内定者同士のつながりと連帯感を強める出所:株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース資料をもとに「HRオンライン」作成