ウーブン・シティと豊田章男社長写真は2020年のCESでウーブン・シティの詳細を披露する豊田章男社長 Photo:Bloomberg/gettyimages

トヨタ工場跡地にスマートシティ
豊田社長肝いりの新事業

 トヨタ自動車が進める“未来都市”(スマートシティ)「ウーブン・シティ」について、「これからのまちづくり」と題した地元住民との対話形式による説明会がオンライン配信で10月5日に開催された。

 この説明会には、トヨタの子会社でウーブン・シティづくりを担当する「ウーブン・プラネット・ホールディングス」のジェームス・カフナーCEO(トヨタ取締役)と、静岡県裾野市の高村謙二市長(「高」は、はしごだか。以下同)が出席し、地元住民の代表が参加した。

 ウーブン・シティとは、2018年1月に米ラスベガスのCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で豊田章男トヨタ社長が構想を表明したCASE・MaaSの先端技術、サービスを駆使した未来都市の実験場のことだ。裾野市にあったトヨタ自動車東日本の東富士工場(長年、トヨタの旗艦車センチュリーを生産してきたが、20年末で閉鎖)の跡地、約70万平方メートル(東京ドーム約15個分)という広大な敷地に建設中だ。