「なんだかだるい」「熱が出そう」という風邪のひき始めの症状が見られた時、皆さんはどんなものを召し上がっていますか? 風邪のひき始めには、体を温めたり、細胞の活動を活発にしたりするためにも、必要な栄養を補ってあげる必要があります。今回は、風邪のひき始めにどんなものを食べたらよいか、詳しくお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)
風邪の治りを助ける栄養素と食材とは?
風邪のひき始めの体は、ウイルスと闘っており、免疫力が低下しています。普段よりも疲れやすくなるため、十分な栄養を早めに補ってあげることが、風邪を長引かせないことや体の回復につながっていきます。特に以下の栄養素は意識してとるようにしましょう。必要な栄養素とそれを豊富に含む食材をまとめました。
→緑黄食野菜・レバー・うなぎ・チーズなど
*ビタミンB1:糖質をエネルギーに変え、体の疲れやだるさを軽減する
→豚肉・うなぎ・大豆・胚芽米など
*ビタミンC:ウイルスに対する抵抗力を高める働きがある
→レモン・柿・キウイフルーツ・イチゴ・パプリカ(赤・黄)
*タンパク質 :皮膚、粘膜、免疫細胞などの材料となる、新陳代謝を高める
→肉類・魚介類・卵・大豆、大豆製品・乳製品など
*鉄:体の隅々に栄養素を運ぶ血液の材料
→レバー・赤身の肉や魚(ヒレ肉、カツオなど)・貝類・卵・大豆、大豆製品・
ホウレンソウ・小松菜
ビタミンCと鉄を一緒にとると吸収率がアップするというように、これらの栄養素は相互に作用しあって効果を発揮するので、いろいろな食材を組み合わせてとることが大切になってきます。