他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)が発売されました。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

「でも」「だって」「どうせ」の3Dを止めるだけで、問題の8割は解決する!Photo: Adobe Stock

生きづらさの多くは、自分自身の考え方から生まれる

 生きづらさは、これまでの連載で述べてきた通り、大部分が自分自身の考え方から生まれています。

 だから生きやすくなるためには、物事のとらえ方や困ったときにどう動くかなどの考え方を変えるしかありません

 でも、そんなに大変なことが簡単にできたら、この本を手に取っていないですよね。

 「明日から、こんなふうに考えてください。ラクになりますよ!」と言われ、「はい、わかりました。そう考えるようになりました。はい、ラクです!」……。

 なんて、それができたらこの世に悩みは存在しません。

 正直、私でもそんなことをいきなりやれと言われても、やれないと思います。

 ですからまずは、嘘でも構わないので無理やり「行動」を意図的に変更していってみましょう。その第一歩は、「言葉づかい」をちょっとだけ意識して変えてみる、というものです。

 その中でも、最も効果が出るけれど、直すのが意外に大変なのが「3D」と私が呼んでいる言葉。これをなるべく言わないように意識してみましょう。