2022年版でなんと17年目の刊行を迎える『和田裕美の営業手帳』。世の中にはさまざまな手帳が売られていまずが、これほどロングで愛され続ける定番商品はけっして多くありません。そして「営業手帳」という名称ではあるものの、愛用者は職業・年齢・性別を越えて多彩な層に広がっています。
1年を通じて持ち歩き、ひんぱんに使用する手帳というツールは、よほど気に入らなければリピートしないはず。なぜ『和田裕美の営業手帳』はそこまで多くの人に長く使われ続けるのでしょう。
そこで、2回にわたって『和田裕美の営業手帳』の中身を実際のページ画像とともに解説し、その魅力をお伝えします。第1回では多くの工夫を凝らした年間・月間・週間など各種のスケジュール管理ページをご紹介。
巻頭の年間スケジュールページ
『和田裕美の営業手帳』の冒頭にあるのが年間スケジュールを管理したいときに使うページです。2022年~2024年の3年分のカレンダーと、2022年の1年間を一覧で管理できるカレンダーのふたつがあります。
3年分のカレンダーは複数年にわたる予定の把握に活用できます。うるう年など数年に一度しかない予定もひと目で分かり便利です。
2022年を月ごとに横一行で一覧できる年間スケジュールページには、チェック欄が付いています。大切な人の誕生日や各種記念日など、決まっている予定を使い始めの時点で記入するのに非常に便利だという利用者の声も届いています。複数月にまたがる予定をまとめて見るときにも活用できるページです。
月間の計画表
『和田裕美の営業手帳』の大きな特長の一つが、この月間計画表です。
月単位の見開きページですが、1年を52週に明確に分け、常に「今が第何週か」を意識しながらスケジュール管理ができるページです。著者である和田さんは、営業マネジャー時代の経験から、仕事に関する目標は週単位で管理したほうが達成率が上がると考えています。その考えに基づいてページが設けられました。
このページの使い方はさまざまに工夫できますが、たとえば10列に分かれている枠を使って、複数プロジェクトの進行を一括管理したり、何人かのメンバーの行動予定を一覧することもできるでしょう。いわゆるガントチャートとしての使い方です。
具体的な活用事例については、こちらの記事でも紹介していますのでぜひお読みください。また、手帳冒頭にも使い方をわかりやすく説明したページがあります。
週間スケジュールページ
『和田裕美の営業手帳』のメインとも言える週間スケジュールページは、見開きで構成されています。左ページが1週間のスケジュールを書き込むページ、右ページが自由記入欄という、いわゆる「レフト式」スタイルです。
左ページの上部には「WEEKの言葉」という和田さんからのメッセージが週替わりで入っています。毎年新たに和田さんが書き下ろすこのメッセージに勇気づけられる人は非常に多く、『和田裕美の営業手帳』の大きな魅力となっています。
また、左ページの横軸には時間軸が刻まれており、1日を細かく管理することもできます。目を引くのは1週間を真ん中で分割する「水曜日の境界線」。
これは、週間目標の達成度を週半ばの水曜日に確認するのが有効だという和田さんの経験に基づいて生まれた線です。木曜、金曜になって目標の達成が難しいことに気づいても挽回は難しいでしょう。そこで水曜日に状況を見直す習慣をつけることを勧めているのです。
週間スケジュールの左ページには、他にも六曜や、「新月」「満月」などの情報、「○月のラストウィーク」といった細やかなリマインドメッセージが入っています。
週間スケジュールの右側はフリーの記入ページです。横罫線入りでメモがしやすくなっています。また、右下には罫線がなく真っ白のスクエアなスペースがあります。週の目標を書き込む、イラストを描く、シールを貼るなど、さまざまな使い方が工夫できるでしょう。
(続く)