コンビニエンスストアから「おでん」が消える?――。コンビニといえば、おでんは付き物。冬の風物詩にもなっている。それが今、撤去が相次いでいる。おでんに代わって台頭しそうなのが、“あの商品”だ。コンビニのレジ横を巡る戦いに迫った。(流通ジャーナリスト 森山真二)
“冬の風物詩”に頭を悩ませるコンビニ各社
おでんを撤去したスペースの活用が課題
「どのチェーンも、おでんには手を焼いているでしょうね」。あるチェーンの幹部はこう証言する――。
コンビニ各社が競うように新製品の開発をしてきたおでん。コンビニの冬の風物詩にもなっている。しかし、このところ、全然力が入っていない。
かつては、おでんの季節が来ると決まったように、新ネタの発表がなされていたのがウソのよう。コロナ禍の今、おでんの変わり様は信じられないほどだ。おでんに罪はないが、コロナからの感染予防もあるのだろう。
だからといって、「年間何百億円も稼ぐ商材をやすやすと手放せない。撤去したいのはやまやまだが、おでんを撤去した後のスペースをどうするかが問題になる」(あるチェーン幹部)というわけだ。