借金のリスクは自分で減らすことができる!

 また、「自分でコントロールできること」については、意外に目が向きにくいものです。たとえば、家を買うタイミングは非常に重要なポイントであり、それは自分で選択することができます。頭金を十分に貯めてから買う、転勤の可能性が小さい年齢になったら買うといった「適切な対処」で、住宅ローンのリスクはぐっと小さくできるでしょう。

「コントロールできないこと」「コントロールできること」。これら2つの視点を持つと、住宅ローンと上手に付き合う方法がよりクリアに見えてきますから、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

 私はこれまでFPとして16年以上にわたって3000件以上の家計を見てきましたが、2003年に出版した『住宅ローンはこうして借りなさい』が改訂を重ねながらロングセラーとなったこともあり、家計相談の中でも住宅ローン関連の割合が高くなっています。

 お受けしてきたご相談の中には、多額のローンを残して定年を迎えてしまい、打てる手がほとんどない残念なケースもありました。このような危険な目に遭う方を一人でも減らしたい、というのが私の強い思いです。

 この連載では、たくさんのご相談を受けてきたリアルな経験を踏まえ、「安心」で「おトク」な住宅ローン選びのポイントをいくつかご紹介します。「自分に合った理想の住宅ローン」「わが家の安心を守る賢い借り換え法」を見つけるためにお役立ていただければと思います。
(次回は12月11日更新予定です。)


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