Zさん一家の貯蓄は家計の何%?
夫独立までにためられる資産はいくら?

 早速、Zさんのお悩みに回答していきましょう。夫が独立した後の収入の予測が立ちませんので、予測を交えながら進めます。

 現在Zさんは32歳、夫は33歳です。夫は2年後の35歳までに独立したいと考えているそうです。Zさん一家の現在の家計収支は夫婦合計で698万円です。内訳は、Zさんは250万円(現在は育休中)で、夫は手取り448万円です。支出は記載の項目を合計すると月29万1000円、年間349万2000円、このほか年払いの支出が40万5000円とあるので合計389万7000円になります。

 収入698万円、支出389万7000円なので、黒字額が299万3000円になります。ただ、この全額を貯蓄に回せているわけではないようです。相談文によると、旅行や帰省、結婚式のご祝儀などの費用で夫のボーナスが全額消えて、年間の貯蓄はZさんの収入の250万円のみとなっているようです。ボーナスから貯蓄は行われていませんが、子どもが2人いるにもかかわらず年収の35%が貯蓄に回っているので、優秀な家計といえるでしょう。

 Zさんは22年4月から、時短で職場に復帰する予定です。その場合は収入が350万円、手取り額は300万円程度と考えられます。ただ、夫の独立に伴い通年働くことができない可能性もあります。そのため、来年の貯蓄は今年の貯蓄(250万円)よりも少ない150万円で試算します。

 ここで、夫が独立する2年後時点のZさん一家の金融資産を計算してみましょう。現在のZさん一家の資産は定期預金が920万円、児童手当てと子ども用でいただいた貯金が80万円、株式が10万円の合計1010万円です。これに今年と来年の合計2年間の貯蓄400万円が加わるので、合計で1410万円の金融資産を確保できる予定です。