大事な家族の一員である愛犬・愛猫。けがや病気の時にも人間の家族と同様、きちんとした医療を受けさせたいと多くの飼い主は思っている。ところが実際には、動物病院の質は人間向けの医療機関同様、玉石混交である。本当に信頼できる動物病院を選ぶ上で要チェックのポイントを、獣医師の指南を基に明らかにした。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)
「治療は諦めて」
動物病院で大ショック!
東京都の吉野成文さん(仮名)はミニチュアダックスフントのさくらちゃんの肝臓がんをきっかけに、動物病院のかかりつけ医を変えた。元々のかかりつけは、近所の犬友達から「ベテラン獣医師で信頼できる」と薦められた動物病院だ。がんはそこで発見された。発見してくれたことには、吉野さんは感謝している。
ところが獣医師はがんを「宣告」したその場で、こう断言した。「このがんは打つ手がありません。治療は諦めましょう」。
吉野さんは納得できなかった。「末期がんで弱り果てているならまだしも、さくらはまだ十分に元気。人間だったら絶対に治療する段階のはず」。
不信感を抱いた吉野さんは、セカンドオピニオンを求めて別の病院へ。有名というわけでもないが、ホームページの説明が丁寧だったことから選んだ。