長期投資への背中を押す、面白い話があるのでご紹介しましょう。
アメリカの株式市場では、過去75年間(2万7375日間)のうち、株価の大幅な上昇があったのは1800日だけでした。全体の期間のわずか7%です。この株価上昇をすべて読み当てて、正しく売買することができていた場合、資産は1600倍になったそうです。
逆に、このタイミングをすべて逃した場合、75年間売り買いを続けても資産は殆ど変わらなかったという結果が出ています(『敗者のゲーム』日本経済新聞出版社、2003年)。
株価の大幅な上昇があった1800日をズバッと当てて、タイミングよくそこで売買できていたら、それはすごいことです。でも、これは人間業とは思えません。
しかし、この値上がりタイミングをすべて当てた投資家がいます。
それは75年間毎年株を買い増し続けていた人です。この場合、すべての大幅株価上昇に立ち会えるのです。
私たち個人は、プロの機関投資家がなかなかできない長期投資をすることで、マーケットが成長している限り、リスクを殆ど取らずにその恩恵をすべて受けることができるというわけです。