不動産 撤退戦線#4Photo by Satoru Okada

東京・銀座1丁目にある商業施設のキラリトギンザに、テナント皆無の“幽霊フロア”が出現した。一方、街の中心部ではラグジュアリーブランドが活況を呈し、高い賃料でもテナントが決まる。特集『不動産 撤退戦線』(全5回)の#4では、人出が戻ってきた銀座の商業エリアで顕著となった優勝劣敗を赤裸々に伝える。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

キラリトギンザの2階が
“幽霊フロア”と化した

 新型コロナウイルスの新規感染者数は12月に入っても低位安定が続き、東京・銀座の中央通りで休日の日中に実施される歩行者天国は、日本人限定ではあるが大勢の人でにぎわう。

 銀座1丁目の商業施設、キラリトギンザに入居している飲食店も人気で、4階のハワイアンレストラン、エッグスンシングスや、中央通りを見下ろすテラス席のあるブランチ専門店、マーサーブランチ ギンザテラスは順番待ちの行列ができるほどだ。

 だが、2階の案内板は計6カ所に「Coming soon」の文字。店舗が入っていた全てのスペースが空いており、“幽霊フロア”と化している。