不動産業界では、開発用地取得のための入札などでデベロッパーたちが競争を繰り広げている。しかし、彼らは争うばかりではなく、横につながってもいる。特集『不動産 撤退戦線』(全5回)の最終回では、デベロッパー大手7社である「メジャーセブン」幹部も集うサロンの全貌に迫る。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
競合するデベ大手の幹部と
「実は仲がいい」
不動産デベロッパーは土地の仕入れや開発権の獲得を巡って厳しい競争を繰り広げている。
都心でのオフィスビルや商業施設など大型再開発となれば、ターゲットとなるエリアを縄張りにするだけの土地を保有している必要がある。
あるいは新たにテリトリーを築くための土地を手に入れる財力などのパワーを持っている必要があり、結局は大手デベロッパー間の戦いとなる。
例えば大手町・丸の内は三菱地所、日本橋には三井不動産が縄張りを持つ。時に他の大手がテリトリーを侵して勝負を仕掛ける。
こうした競争はマンション開発においても同様ではある。
ただ、オフィスビルがターミナル駅前など都心の中でもごく限られた超一等地で開発されるのに比べると、マンション開発は対象エリアが広く、規模も大小さまざまで数も多い。このため、競争はそこまでは過熱しにくくはある。
マンション畑にいる大手デベロッパー幹部は、競合大手の幹部と「実は仲がいい」と業界関係者は明かす。