日用品大手の花王が1月、41歳の新執行役員を登用したことがダイヤモンド編集部の取材で分かった。過去最年少での登用となり、30人いる執行役員の最後に名を連ねた。抜擢(ばってき)の狙いは何なのか。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
生え抜きの41歳社員
最年少で執行役員に
日用品大手の花王は1月、執行役員体制を刷新した。新任は5人。そのうちの1人の登用について機関投資家や業界他社からの関心が集まっている。
なぜなら1887年創業の歴史を持ち、連結社員3万3000人超の大企業である花王の執行役員に、41歳の若さで上り詰めたのである。同社が執行役員制度を導入した2002年以降、最年少での登用となる。生え抜きの社員であり、よくありがちな専門職の外部登用ではない。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の佐藤和佳子シニアアナリストは「オーナー会社を除けば、大手の日用品、化粧品メーカーでこの若さの執行役員はまずいない」と驚く。
今回の抜擢人事の狙いは何なのか。