「無線」をイメージすると、うまくいく!

そして、この3つを日ごろから徹底してやっている組織、それは自衛隊です。

自衛隊の無線の通話は、まさに相手の話をよく聞くこと、簡単にわかりやすく話すこと、重要なことのオウム返しで成り立っています。

自衛隊が無線で話すシーンを映画などで見たことがある人はイメージできると思いますが、一般的にどちらか片方しか話せない「単方向通信」です。さらに無線はノイズが多くて聞き取りづらいです。

そのため、相手の話をよく聞いてから、簡単にわかりやすく話し、重要なことをオウム返しします。

もし、相手の話をさえぎってしまう、一方的に話してしまう、論点がズレてしまう、などの自覚がある場合は、「無線」で話をしているイメージでコミュニケーションをとると、上手にキャッチボールできるようになりますよ。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)