名古屋大激変#3写真:東阪航空サービス/アフロ

名古屋でタワマンラッシュが起きている。名駅エリアや栄エリアといった中心部で価格が高騰し、実需層がマンション購入から脱落しつつある。だが、そうした中でも「お買い得エリア」はまだ存在する。特集『名古屋大激変! 教育・マンション・産業』(全10回)の#3では、名古屋のマンション動向と穴場エリアを探った。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

名古屋で“億ション”が続々登場
価格高騰の理由は?

 名古屋駅から徒歩圏内にある名駅南の一角で、42階建てという名古屋屈指の高さを誇る高層マンションが建築中だ。

 総合地所など6社が共同で手掛ける2023年春竣工予定の「NAGOYA the TOWER」。最上階の部屋は4億円を超えるなど、東京都心部の高級マンションに匹敵する物件として名古屋の不動産かいわいで注目を集めている。

“億ション”はそれだけではない。現在、名古屋駅北側の則武新町で三菱地所系が手掛ける「ザ・パークハウス名古屋」(全462戸)が建設中だが、これも発売から1年でほぼ全戸を販売した。

 さらに、伏見駅近くに建設中の野村不動産が販売する「プラウドタワー名古屋錦」(全360戸)も、好立地の高級マンションだが、同様に売れ行き好調だという。

 名古屋でいま、“高級タワーマンションラッシュ”が起きている。新築マンションの高騰は首都圏を筆頭に全国的なトレンドになっているが、名古屋も例外ではなく、マンションの高価格化が進んでいるのだ。

 なぜ、名古屋でマンションの価格高騰が発生しているのか。次ページでは、名古屋ならではの裏事情に迫ると共に、お買い得な“穴場エリア”を紹介していこう。