愛知県では公立高校の改革もあり、一部の上位校で高い倍率が続いている。そうした高校は、実際難関大学への合格実績を着実に伸ばしている。特集『名古屋大激変! 教育・マンション・産業』(全10回)の#9では、東海3県の高校における東大、京大、名古屋大学や主要私立大学への、過去10年における合格者の増加数ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
名大、早慶上理、南愛愛名中…
過去10年で合格者数を伸ばした高校は?
“公立王国”と呼ばれるほど公立校志向の高い名古屋圏だが、近年は私立中高一貫校の人気が増すなど、教育環境の多様化が進んでいる。また、公立高校でも学校改革が進んでおり、学校の再編や新学科の設立といった動きも活発になっている。
公立vs私立による生徒獲得合戦が激化している中、合格実績を伸ばしている高校はどこなのか。今回、愛知県、岐阜県、三重県の3県に所在する高校で、過去10年における主要大学の合格者増加数のランキングを作成した。
指標は以下の四つだ。
(1)東京大学と京都大学の合計合格者数
(2)名古屋大学の合格者数
(3)難関私立大学(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学)の合計合格者数
(4)名古屋圏の中堅私立大学(南山大学、愛知大学、愛知学院大学、名城大学、中京大学)の合計合格者数
2021年の合格者数をランキングの対象とした。データは大学通信の資料に基づく。
それでは早速、次ページで結果を見てみよう。