名古屋大激変#6Photo:PIXTA

愛知万博跡地の公園で整備中のジブリパークが11月に開園する。世界のジブリファンが注目する同パークだが、普通のテーマパークとは一味違ったコンセプトを持つのが特徴だ。特集『名古屋大激変! 教育・マンション・産業』(全10回)の#6では、ジブリならではのパーク造りに迫る。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

11月に開園迫るジブリパーク!
普通のテーマパークとの違いは?

 観光不毛の地と呼ばれ続けた名古屋の“汚名返上”となるかもしれない。

 2022年秋に、アニメ映画『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などでおなじみのスタジオジブリの世界観を再現した「ジブリパーク」が、満を持して開園するのだ。

 1月27日、進捗などを公開した記者発表会の場で、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「まだ整備中ではあるが、その途中部分を見て手応えを感じている。ぜひ期待をしてほしい」と胸を張った。

 ジブリパークは、05年に開催された愛知万博の会場跡地である、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内に開園する。

 もともと記念公園の利活用を模索していた愛知県が、ジブリ側に施設誘致を熱烈にアプローチしたのが創設のきっかけだ。折しもジブリ側も自前のコンテンツを生かした施設を思案しており、両者の考えが合致した。

 次ページではジブリパークの魅力をもれなくお伝えすると共に、入場料が映画並みの低価格に設定された裏事情に迫る。