【最高峰プラチナ獲得】
経営者が一番のプレーヤー！
“フロントマン”で生きる
新しいリーダーシップのカタチ

スタンフォード大学・オンラインハイスクールはオンラインにもかかわらず、全米トップ10の常連で、2020年は全米の大学進学校1位となった。
世界最高峰の中1から高3の天才児、計900人（30ヵ国）がリアルタイムのオンラインセミナーで学んでいる。
そのトップがオンライン教育の世界的リーダーでもある星友啓校長だ。
全米トップ校の白熱授業を再現。予測不可能な時代に、シリコンバレーの中心でエリートたちが密かに学ぶ最高の生存戦略を初公開した、星校長の処女作『スタンフォード式生き抜く力』が話題となり、ロングセラーとなっている。
ベストセラー作家で“日本一のマーケッター（マーケティングの世界的権威・ECHO賞国際審査員）”と評された神田昌典氏も、
「現代版『武士道』というべき本。新しい時代に必要な教育が日本人によって示されたと記憶される本になる」
と語った本の要点と本に掲載できなかった最新情報をコンパクトに解説する本連載。
毎回、スタンフォードにいる著者が最新研究から見出された最新情報をお届けしているが、今回は、A’Design Award 2020で最高峰のプラチナを獲得。車いすの概念を変える未来型車モビリティー『WF01』を開発するなど、世界中で活躍している杉原行里（すぎはら・あんり）氏と星校長との対談後編をお届けする。

ウェブマガジン「HERO X」とは？

星友啓（以下、星）：前回、F1の技術を車いすに応用する興味深い話をお聞きしました。今回はまず、ウェブマガジン「HERO X」についてお聞きしたいんですが。

杉原行里（以下、杉原）：2017年に創刊したウェブマガジンで、僕が編集長を務めています。

　スポーツ、メディカルをはじめあらゆる分野のテクノロジーに携わる人たちを取材しています。

星：どんな思いで始められたんですか。

杉原：ありがたいことに、僕自身も様々なメディアに取材していただくことが多いんですが、切り口が似通っていたり、一過性の内容のものが多く、継続的な取材ってあまりなくて。

　そうではなく、開発の過程や考え方に着目して掘り下げていくメディアを始めたいなと思ったのがキッカケです。

星：世の中にどう発信していくかだけではなく、行里さんのほうでどう吸収していくかというところも、すごく意識されているんじゃないですか。

杉原：はい、その通りだと思います。

　星さんもそうだと思いますが、対談させてもらう方は、自分には持っていない技術や能力を持っている人や、自分が入りたい分野に挑戦されている人たちです。

　そういう方々からたくさん学びたい。最高の成長の場としても「HERO X」があります。

星：僕もこの連載をする中で、ご縁があって、話を聞きたいなと思う人と話すことができて、さらにそこから自分が学ぶこともできる。

　ただ対談しているだけじゃなく、伝えながら学んでいくことができます。

杉原：いかに自分が柔軟な脳を維持できるかですよね。

　加齢とともに固定観念で固まってくるのも感じを、いかにスポンジのような吸収性を保てるか。

「世の中ってすごいな、広いな、いろいろな考え方の人がいるんだな」っていうことを、当たり前にわかっているようで、実はわかっていないと思うんですよ。

星：うんうん。

杉原：世の中はもっともっと広いと思っているので、やはりリアルでも、オンラインでも、人に会うことがすごく大事だと感じていて。「HERO X」を通して、そういうきっかけをすごくいただいている感じはしますね。