ステップ4 真のテーマと最優先で取り組むことを設定する

 ステップ3で行った、一番チェックを入れた事象の数が多かったグループが「チーム内の意思疎通が円滑でない」であった場合、それが「真のテーマ」です。

 さらに、「真のテーマ」の中から最優先で取り組む事象を探します。

 たとえばそれが、「チームメンバーのB君はチーム内でコミュニケーションをうまく取れていない」だったら、その原因を見つけることが、最優先で取り組むべきことです。

ステップ5 「WHY」を5回繰り返す

 次に、その最優先で取り組むことに対して、「WHY」を最低5回、繰り返します。

 なぜ、なぜ、なぜ……と繰り返し、なぜ、「チームメンバーのB君はチーム内でコミュニケーションをうまく取れていない」のか、その原因を深掘りしていくのです。

 たとえば、次のような段階を踏んでいきます。

【1回目のWHYの答え】「B君は仕事量が多く、いつも忙殺されているから」
【2回目のWHYの答え】「B君だけでなく全員がオーバーワーク気味だから」
【3回目のWHYの答え】「やらなくていいことにみんな時間を取られているから」
【4回目のWHYの答え】「事務的な作業が多すぎるから」
【5回目のWHYの答え】「特に経理関係の書類仕事が多すぎるから」

 ……と、意外なところに、その原因があることが、浮かび上がりました。