私は「最低でも、掛金の15%はお得になりますよ」とお話ししています。

 企業型確定拠出年金の掛金は上限を5万5000円とし、各個人で自由に決めることができるのですが、その拠出した金額の15%分の税金がお得になります。

 たとえば、1万円拠出した場合は、1500円キャッシュバックされるイメージです。

「最低でも15%お得になる」というのは、所得税の最低が5%、住民税は全国ほぼ一律10%だからです。高所得の方は、その分、所得税もどんどん上がっていくので、さらにメリットは拡大していきます。それに加えて、社会保険の等級が下がれば、社会保険料の支払いを抑える効果も上がります。

 以上をまとめると、最低でも掛金の15%がお得になることに加えて、次のメリットがプラスアルファされていくイメージです。

○所得が上がれば、さらに税金メリットがプラスされる
○社会保険料の支払いが減る可能性がある
○掛金を運用した場合、その運用益は非課税

 老後の資産形成において最強の制度である企業型確定拠出年金を有効活用して、効率的に老後に備えていきましょう。

導入できるのは大企業だけではない、中小企業は?

 それでは実際の導入事例をご紹介します。

 今回ご紹介するのは、従業員数15名で、地域に根差して着実な仕事をしていくことをモットーに、少しずつ成長してきた建設会社です。

 こちらの会社は創業者から息子さんに代替わりされて、現在の良い部分を残しながらも会社存続のために新たなことにチャレンジされている中で、弊社とのご縁をいただきました。