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【精神科医が教える】小さなことにクヨクヨしないたった1つの考え方

小さなことにクヨクヨする人の特徴

きょうのひとことは、
「アナタのやることに正解なんてない」

小さいことにクヨクヨするな、なんてことがいわれます。では、どうしたらクヨクヨしないで生きられるのでしょうか?

そのために「なぜ、クヨクヨするのか?」について考えてみましょう。

簡単にいうと、自分のやっていること、もしくは、これからやろうとしていることが「間違っているんじゃないか?」と思うから、クヨクヨしてしまうのです。

ところが、人生は学校のテストとは違って正解はありません。別に慰めるためにいっているわけでも、屁理屈をいっているわけでもありませんが、人生の結果に正解はないのです。

まずは、この事実をよく認識しておくということが、クヨクヨしないためのひとつの手立てになります。

クヨクヨしがちな人は、なにかやったことに対して、「これでよかったのかな?」「間違っているんじゃないか?」と考えがち。つまり、「ほかに正解があるかもしれない」と、ありもしないことを考え続けるからクヨクヨしてしまうのです。

なぜそう考え続けてしまうのかというと、ひとつには、他人の目を気にしているからです。

アナタがやったことについて、とやかくいわれたり、口に出していわれないまでも「ああ、こんなことやっちゃったのね」みたいなことを思われるんじゃないかと、勝手に想像してクヨクヨしてしまうのです。

だから「ほかに正解があったんじゃないか」と考えてしまうのですが、何度もいうように、正解なんてないわけです。ある程度、良好な結果がともなったとしても、それはあくまで考え方のひとつにすぎないのです。

あくまでも「タラレバ」、どこまでいっても「もし◯◯していたら、もしxしていれば」という仮定の話であって、その仮定の話で後悔することが、クヨクヨするということでもあります。

自分で考えて決めたことだったら、そんなに気にしなくていいと割り切ってください。ただし、よくない結果につながったのだとしたら、その結果を分析して「次からこうしてみよう」と先につなげるだけ。ひたすら、そのくり返しなのです。

もし間違いがあるとしたら、「アナタが納得してない」ということ。納得していないことをやって、結果が悪かったら自分のことを責めがちだからです。

以前にもお話しましたが、人生において「自分が納得することをやる」ということは大事なポイントです。そして、正解がほかにあったはずだと「タラレバ」で考えないようにすること。

学校の勉強では、「1+1=2」というふうに絶対的な正解を求める訓練をしてきたので、「正解ありきの努力」が当たり前のように、カラダに刷り込まれている面があります。

学校の勉強ならそれでもいいのですが、人生においては正解がないことだらけ。人生の選択に正解があって、それを選ばなかったら間違いということはないのです。

だから、「間違いだったんじゃないか」とクヨクヨする必要は、そもそもないということです。間違いも正解もない。ただひたすら、次につなげることのくり返しなのです。

このことをよく自分で考えてみてください。すると、クヨクヨすることがだんだん減ってくるでしょう。

それはつまり、自分を受け止めることができるということでもあります。

きょうのひとことは、
「アナタのやることに正解なんてない」
でした。

参考になったかしら?