『精神科医Tomyが教える 20代を迷わず生きる言葉』が6月、ついに刊行! 感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
小さなことにクヨクヨする人の特徴
きょうのひとことは、
「アナタのやることに正解なんてない」
小さいことにクヨクヨするな、なんてことがいわれます。では、どうしたらクヨクヨしないで生きられるのでしょうか?
そのために「なぜ、クヨクヨするのか?」について考えてみましょう。
簡単にいうと、自分のやっていること、もしくは、これからやろうとしていることが「間違っているんじゃないか?」と思うから、クヨクヨしてしまうのです。
ところが、人生は学校のテストとは違って正解はありません。別に慰めるためにいっているわけでも、屁理屈をいっているわけでもありませんが、人生の結果に正解はないのです。
まずは、この事実をよく認識しておくということが、クヨクヨしないためのひとつの手立てになります。
クヨクヨしがちな人は、なにかやったことに対して、「これでよかったのかな?」「間違っているんじゃないか?」と考えがち。つまり、「ほかに正解があるかもしれない」と、ありもしないことを考え続けるからクヨクヨしてしまうのです。
なぜそう考え続けてしまうのかというと、ひとつには、他人の目を気にしているからです。
アナタがやったことについて、とやかくいわれたり、口に出していわれないまでも「ああ、こんなことやっちゃったのね」みたいなことを思われるんじゃないかと、勝手に想像してクヨクヨしてしまうのです。
だから「ほかに正解があったんじゃないか」と考えてしまうのですが、何度もいうように、正解なんてないわけです。ある程度、良好な結果がともなったとしても、それはあくまで考え方のひとつにすぎないのです。
あくまでも「タラレバ」、どこまでいっても「もし◯◯していたら、もしxしていれば」という仮定の話であって、その仮定の話で後悔することが、クヨクヨするということでもあります。
自分で考えて決めたことだったら、そんなに気にしなくていいと割り切ってください。ただし、よくない結果につながったのだとしたら、その結果を分析して「次からこうしてみよう」と先につなげるだけ。ひたすら、そのくり返しなのです。
もし間違いがあるとしたら、「アナタが納得してない」ということ。納得していないことをやって、結果が悪かったら自分のことを責めがちだからです。
以前にもお話しましたが、人生において「自分が納得することをやる」ということは大事なポイントです。そして、正解がほかにあったはずだと「タラレバ」で考えないようにすること。
学校の勉強では、「1+1=2」というふうに絶対的な正解を求める訓練をしてきたので、「正解ありきの努力」が当たり前のように、カラダに刷り込まれている面があります。
学校の勉強ならそれでもいいのですが、人生においては正解がないことだらけ。人生の選択に正解があって、それを選ばなかったら間違いということはないのです。
だから、「間違いだったんじゃないか」とクヨクヨする必要は、そもそもないということです。間違いも正解もない。ただひたすら、次につなげることのくり返しなのです。
このことをよく自分で考えてみてください。すると、クヨクヨすることがだんだん減ってくるでしょう。
それはつまり、自分を受け止めることができるということでもあります。
きょうのひとことは、
「アナタのやることに正解なんてない」
でした。
参考になったかしら?