通勤しなくて済むなら
可処分時間は1.5倍に増える

 総務省統計局の社会生活基本調査(2016年)によると、全国の平均通勤時間は、片道39分、往復1時間19分。首都圏ではもっと長く、片道50分近く、往復で1時間半以上となる。

 一方、時計のシチズンが行った「令和に見直したい生活時間」調査(2019年)によると、20代~65歳のビジネスパーソン(男女)の平日の可処分時間は、平均2時間53分だという。

 二つの調査結果から総じてざっくり考えると、通勤しなくて済むなら、可処分時間は約3時間に1時間半が上乗せされ、約4.5時間となり、およそ1.5倍に増えることになる。

 可処分時間の増加分を仮に1時間半とすると、単純計算して20日間で30時間。週に1度は出勤するとしても、16日間で24時間。年間にすれば288時間になる。祝日や正月休み、夏期休暇を差し引いても、年間250~270時間くらいは自由時間が増える計算となる。