【特別対談 世界一の92歳総務課長Xベストセラー作家・本田健】会社員なら自覚するべきたった1つの考え方

経営者とは戦友のような関係

本田健（ほんだ・けん）
作家
経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタート。「本田健の人生相談～Dear Ken～」は5000万ダウンロードを記録。著書は200冊以上、累計発行部数は800万部を突破。2019年には初の英語での書き下ろしの著書『happy money』を刊行し、すでに世界40ヵ国以上で発売されている。2022年6月15日、『まんが大富豪からの手紙』（ダイヤモンド社）を刊行する。

本田：今の会長さんとは、ほとんど戦友のようなご関係だそうで、信頼関係がある様子が動画からも伝わってきて感動しました。

玉置：私のほうが会長より10歳上なんですけど、一緒に乗り越えてきたことがたくさんあります。総務部で仕事をしていますと、必然的に会長の近くでお仕事をすることがありまして、会長の性格もよく存じていますし、生意気なようですが、会社を一緒に伸ばしてきたという気はあります。

現在の会長は、サンコーインダストリーの中興の祖であり、会社の土台をつくられた方なんです。私はそのお供をしてきたので、とても光栄に思っています。そして、これから未来を創られるのは、現社長ですから、社員を有効に使って、未来を大きく広げていってほしいと思いますね。

長く一つの会社で働き続ける秘訣とは？

本田：ここでライブ配信をご覧になっている皆さんからの質問にお答えいただきたきたいと思います。ひとつの会社で長く働き続けられる秘訣はありますか？

玉置：勤務先はファミリー企業なので、自分の価値観とぴったりだったというのが大前提です。ただ、自分がそこで雇われているという感覚ではなく、常に自分と会社は1対1だったんです。お給料をもらってますし、雇われているのには違いないんですけど、精神的には1対1。だから、会社にあまり負担をかけたくないなということもありました。

私らの時分は、会社が営業してるかぎりは、土曜日の出勤なんて当たり前でした。休むのが悪いとは言ってないんですよ。だけど、土曜日に出勤して、会社のありようを目の前で見ているというのが、私にとって大切な時間だったんです。

※本稿は『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）の刊行を記念しての特別対談です。