全26社中25社が増収となる好調
燃油費や外注費が利益を圧迫した面も
上場物流大手の2022年3月期業績が出揃った。コロナ禍が直撃した21年3月期からの反動増に加え、海上・航空運賃の高騰などが寄与し、全26社中25社が増収となる好調だった。また、営業利益は26社中20社が増益とおおむね増益基調だったものの、燃油費や外注費などの上昇が利益を圧迫した面も見られた。
一方、今期(23年3月期)の業績予想については、25社(日立物流が非公表)のうち7社が減収を見込んでいるほか、営業利益も25社中8社が減益を予想するなど、反動減を含めやや保守的な見通しが目立っている。
上場企業を中心とした物流大手(3月期決算の売上高1000億円以上)の業績一覧は、次ページの図表の通り。売上高では、自然災害の影響などにより微減収となったJR貨物を除く全社が増収となった。