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2022年の世界経済成長見通し
侵攻前から下方修正
新型コロナウイルス感染問題の傷痕が世界経済になお色濃く残る中、ロシアによるウクライナ侵攻で、まさに危機に危機が重なる形となった。
ウクライナ侵攻は、新型コロナ問題によって起きた供給制約などによる世界的な物価高騰を一段と深刻化させ、世界経済の下方リスクを増幅させている。
4月19日にIMF（国際通貨基金）が発表した世界経済見通しでは、2022年の世界の成長率は前回1月の見通しから0.8％下方修正され＋3.6％、2023年は0.2％下方修正されて＋3.6％となった。
下方修正の最大の要因は、ロシアによるウクライナ侵攻とそれを受けた先進国による対ロシア制裁の影響だ。
ウクライナ問題の長期化が予想されるなか、今後、対ロ制裁の禁輸措置が強化されれば、ロシア経済への打撃とともに、世界経済の強い逆風になることを覚悟する必要がある。
