ウクライナ危機がグローバル化にとどめ?「中ロ関与政策」の大誤算市場経済化を支援し、民主主義・自由経済体制に取り込もうとしてきた「関与(エンゲージメント)政策」は、中国に続いて失敗した形だ Photo:Mikhail Svetlov/gettyimages

大規模制裁でロシア経済孤立
中国に続き頓挫したエンゲージ政策

 ロシアのウクライナ侵攻から2カ月近くがたつ。

 当初、短期間での首都キーウ(キエフ)制圧を狙っていたロシア軍だが、欧米の支援を受けたウクライナ軍の頑強な抵抗を受けて戦線の立て直しを迫られているようだ。

 だが「誤算」はロシアだけでない。欧米や日本も結束して強力な制裁を繰り出しているが、これは1990代から続くグローバル化に対してとどめを刺すものになりそうだ。

 市場経済化を支援し、民主主義・自由経済体制に取り込もうとしてきた「関与(エンゲージメント)政策」は、中国に続いて失敗した形だ。

欧米は、旧ソ連の崩壊以降
ロシアの市場経済化を支援

 今ロシアは西側諸国から重い制裁を受けている。国際銀行間通信協会(SWIFT)からの放逐や中央銀行の資産凍結、最恵国待遇の取り消しなどだ。

 これらは「金融や通貨、通商といった国際経済の基本的な枠組みからの排除を意味する」(日本政府高官)。