世界地図と日本国旗写真はイメージです Photo:PIXTA

米国と足並みそろえる日本
ロシアとの関係は冷戦後最悪

 ロシアがウクライナに侵攻してから3カ月以上が過ぎる中、ウクライナのゼレンスキー大統領は6月7日、ロシアに占領された地域を全て解放しなければならないと改めて強調し、欧米諸国に対して更なる武器支援や対露制裁を行うよう呼び掛けた。

 侵攻当初はロシア軍の圧倒的な優勢が内外で報じられてきたが、今となってはロシア軍の脆弱(ぜいじゃく)性が顕著に見られ、情勢は泥沼化の様相を呈している。また、最近では米英はウクライナへの武器供与に積極的だが、ドイツやフランスはプーチン大統領との電話会談を模索するなど欧米間で温度差もみられ、7日のゼレンスキー大統領の呼び掛けは、フランスやドイツをけん制する意味もあると思われる。