健康診断の結果表_尿酸値写真はイメージです Photo:PIXTA

高血圧編」「糖尿病編」「中性脂肪編」と続いてきた健康診断シリーズも最終回。今回は痛風につながる「尿酸値」についてです。尿酸については近年研究が進んでいて、「尿酸値が高い=魚卵、ビールがダメ!」という常識は変わってきています。尿酸値が高いと言われたらまずどうしたらいいのか、数値改善のために食生活のどんなことに気をつけたらいいのか、解説していきます。(管理栄養士 岡田明子)

尿酸値って何?
健診結果を見るときのポイント

 尿酸は、肝臓で生成される代謝物の1つで、食べ物由来のプリン体と体内で作られるプリン体が原料となり作られます。検査では尿酸の産生・排泄のバランスが取れているかどうかを調べます。

 基準値は以下の通りです。

 尿酸値の正常範囲は2.1~7.0mg/dlになります。低すぎても高すぎてもだめで、7.1mg/dl以上は高尿酸血症、2.0mg/dl以下は低尿酸血症となります。高尿酸血症や痛風・尿路結石は、男性に多い病気ですが、女性でも閉経後にはやや増加します。