そこで「RSSリーダー」という仕組みを利用する。ニュースやブログの新着記事の見出しをまとめて閲覧することができる。著者はこれを利用して1日に1000もの見出しを毎日チェックしている。RSSリーダーを使う際のポイントは、「このサイトからの情報は、わたしのためになるか?」という選択眼を持つことだ。そうすることで、フラットで偏りのない情報収集が可能となる。

 RSSアプリの中で代表的なのは「フィードリー(Feedly)」と「イノリーダー(Inoreader)」だ。著者はフィードリーのアプリを使う際、パソコンとスマホの両方を使う「二刀流」をすすめている。カテゴリー分けなどの細かい設定をパソコンで行い、ちょっとしたスキマ時間にスマホで情報をチェックするやり方だ。

◆選んだ記事をどう読み、どう整理・保存するか
◇選んだ記事の読み方、整理の仕方

 RSSなどで選び出した記事をどのように整理し、保存すればよいだろうか。まずは、記事の見出しを読むことと本文を読むことをきっちりと分けるようにしたい。見出しを読むには瞬発力、本文を読むには持続力というように、全く異なる性質の力が必要となる。

 これら2つの記事を仕分けるために有効なのが、「ポケット(Pocket)」という「あとで読む」アプリだ。ポケットには、読み終えた記事を保存したり、タグ付けしてあとから検索したりする機能がある。保存したいと思った記事にて、アーカイブアイコンをクリックするだけでよい。スピーディにアーカイブ化できると同時に、元のサイトの記事を読みやすく整えてくれるので便利だ。

 ただし、ポケットのアーカイブ機能は実際にはURLを保存しているだけなので、元のページがサイトから消えると読めなくなってしまう。本当に大事な記事は「ノーション(Notion)」や「エバーノート(Evernote)」などのメモアプリに保存しよう。

【必読ポイント!】
◆本は「何を」「どう」読めばいいか
◇本を読む意味と目的

 情報にはウェブなどのメディアと書籍という2つの軸がある。この2つの軸はどちらも欠かせないものであるが、そもそも書籍を読む意味は何だろうか。